0538-31-2311

静岡県磐田市上岡田942-4

小動物の診察について

当院では、うさぎ・フェレット・小鳥・ハムスターの代表てきな予防や病気について紹介しています。

ウサギの病気の予防

ウサギの場合、犬や猫の様に定期的な伝染病の予防接種というものがありません。そのため、生活環境の整備が最も重要な予防措置となります。実際にウサギの調子が悪くなって来院した際の病気のほとんどが、食餌内容の不備によるものがほとんどです。まず食生活を見直してみて下さい。

適切ではない食餌を与え続けたことで起こる主な病気

  • 毛球症
    ウサギの食欲不振の原因として、以前は第一に考えられていたものが、消化管内に毛が溜まって消化不良や胃腸機能低下が引き起こされる毛球症です。グルーミング等によって舐めて飲み込んだ被毛が、主に胃や盲腸内に停滞して絡み合い、排泄出来なくなった状態をさします。毛玉は消化出来ないため、通過障害や鼓張症により食餌を食べなくなります。正常便が排泄されずに、わずかな下痢をだす場合も多いようです。
  • 膀胱結石
    ウサギの尿が濁っているのは当たり前と思っている飼い主様も多いのではないでしょうか?確かにウサギは、食餌に含まれた余分なカルシウムを全て尿中に排泄するため、野菜等を与えていると、白く濁った砂状の尿を出す事も多いです。しかしそれが毎日となると、やはり問題です。やがてカルシウム性の膀胱内結石が形成されて、膀胱炎や尿道閉塞などが引き起こされてしまいます。
  • 歯牙疾患
    最近、比較的多くの病気の元になっているのがこの歯牙疾患です。食欲不振や口腔内潰瘍、歯根膿瘍といった直接的なもの以外に、続発症として結膜炎、涙管閉塞と感染、スナッフル、眼窩膿瘍、眼球突出、下顎膿瘍、毛球症や胃腸機能低下症、斜頚といったウサギにとって致命的になるような疾患を引き起こします。
  • 肥満
    消化管の正常な蠕動運動が妨げられ、鼓張症や胃腸機能低下症といった後腸発酵動物にとって致命的になりかねない病態が引き起こされやすくなります。また過体重によって踵の部分が擦れて感染し、膿瘍を形成したり、腸内細菌叢を正常に保つための盲腸便の直接摂取等が出来なくなってしまい、それらがさらに重篤な症状を引き起こすという悪循環に陥ってしまいす。
  • 鼓張症
    おやつも含めて炭水化物(クッキーやパン、お米など)を頻繁に与えていると、盲腸内で発酵が盛んになりすぎて細菌叢のバランスが崩れて、悪玉菌と言われるような悪い細菌が増えすぎたり、急なガス発酵により胃腸が正常に働く事が出来なくなってしまう事があります。中でもクロストリジウムのような細菌が増殖して菌体外毒素を産生すると、短時間で死に至るケースも珍しくありません。

フェレットの病気の予防

フェレットは他のエキゾチック動物と異なり予防学が進んでいます。
特に犬ジステンパーウイルスと犬フィラリア症に感染する事は有名です。また、屋外へ散歩させるとノミの寄生を受ける事もあります。またイタチ科に属する純粋な肉食動物であることを考慮して食餌や飼育環境を整えないと、様々な病気や事故を引き起こしてしまうので注意が必要です。

伝染病の予防

  • ジステンパー感染症
    犬のジステンパーウイルスの感染症で致死率100%と言われています。直接、間接、空気感染で伝播し、7~10日の潜伏期間の後に発症します。
    症状は、発熱、食欲不振、目脂、鼻汁、気管支炎、水疱性の皮膚炎、ハードパッド、神経症状など。予防接種として、現在フェレット用のものはアメリカの1製品だけです。日本国内にはフェレット用として認可されたものは存在しないため、当院では、犬用混合ワクチンで安全性が確認されている鶏卵培養弱毒生ワクチンで対応しています。 ワクチンプログラムは、初年度は1ヶ月間隔で2回接種し、以後1年間隔で追加接種をすすめています。
  • インフルエンザ感染症
    人のインフルエンザに感受性があることも知られており、人からフェレットへ、フェレットから人への伝染も確認されています。症状は通常軽度で、膿性目脂、鼻汁、咳、くしゃみ、発熱、食欲低下などがあります。最終的には体内で抗体が作られるので、対症療法で回復する事が多いです。予防ワクチンはありませんが、飼い主様がインフルエンザの予防をして持ち帰らない様にする事が予防策と言えます。

フィラリア症

猫と同様に、フェレットも犬フィラリア症に感染する事が知られています。症状は、呼吸困難、腹水、咳、元気消失、食欲低下、突然死などがあります。心臓や肺動脈が小さいために、ごく少数の寄生でも重症となり死亡します。血液検査ではほとんど診断できませんが、前述の様に感染すればほとんど症状を示すため、臨床症状と超音波検査で診断します。
通常は犬のフィラリア予防薬(錠剤、ジャーキータイプ、滴下型)をそのまま利用します。磐田近郊での予防期間は、犬と同様に5~12月までの8ヶ月間になります。

ノミの駆除、予防

フェレットは慣れると胴輪をつけて屋外に散歩に連れ出せますが、その時にノミが寄生する事があります。また同居ペットである犬や猫から感染する事もあります。フェレットの場合、犬や猫で最も良く使用されるフロントラインのスポットタイプで中毒が報告されており、適用禁忌とされているので注意が必要です。

当院では、フェレットにも安全に使用出来るノミ駆除剤を用意してありますので、ノミが付いてしまった、あるいは同居ペットでノミが付いてしまった場合はご相談下さい。

健康診断

フェレットの場合、ペットショップから購入後比較的早い段階(3日以内)での健康診断が必要です。その際には、購入時に渡された書類や購入した付属品(餌やケージ、おやつなど)をできるだけ持って行く様にして下さい。

小鳥の病気の予防

後半年サイクルで定期的な健康診断を行う事をお勧めします。
できるだけ普段の飼育環境で来院して、飼育環境についてのアドバイスが貰える様にして下さい。また、来院の際にはケージをバスタオル等で覆って、外があまり見えないようにすることも大切です。

ハムスターの病気の予防

ハムスターの場合、犬や猫の様に定期的な伝染病の予防接種というものがありませ ん。また、手軽に飼えるイメージが強いだけに結構ラフに飼われているケースも多いようです。すべての小動物に共通して言える事ですが、体の小さな動物程、食餌や飼育環境の影響を受けやすいので、まずはそれらをきちんと管理する事が最大の病気の予防と言えます。

一般的に平均寿命も2年前後と言われる様に、日々年を取って行く訳ですから、日頃の状態チェックがとても大切です。できるだけ毎日スキンシップを行い、ケージ内の世話をしながら異常がないかを確認する様にしましょう。

健康診断

飼育を始めて2週間程したら特に変わった事がなくても、一度動物病院に健康診断に行くようにして下さい。検便と外観上のチェックを行います。その時には小鳥同様、できるだけ普段の飼育環境のままで連れて行き、食餌や飼育環境についてのアドバイスが貰える様にして下さい。

温度と湿度の管理

理想的な温度は、20~24ºC湿度は45~55%とされていますが、本来は乾燥に強い動物なので、湿った環境にならないように注意して下さい。気温が5ºC以下になると疑似冬眠に入ってしまいます。この疑似冬眠は非常に体力を消耗するので、感染症のきっかけになったり、そのまま死んでしまう場合もあります。
また、一日の温度変化が10ºC以上あると健康に害を及ぼすため、温度変化の少ない環境を整え、冬ではペットヒーター等を利用するようにしましょう。

Page top