笑顔と思いやりのオーシャン動物病院

0538-31-2311

静岡県磐田市上岡田942-4

入院に関する注意事項

我々は動物医療のプロとして、ペットと飼い主様の両方にとって、最も良いと思われる治療を選別してご提案します。最終的な判断は飼い主様ではありますが、まずは私たちの提案を良く聞いていただきたいと思います。
当院では、極力入院しないで済むように、また例え入院してもできるだけ短期の入院で済むように最初から集中的な治療を全力で行います。また、前述のような欠点を少しでも補うために毎日の面会と十分な説明、検査結果の報告等を行っています。

入院時の注意点

入院中は基本的に毎日面会に来ていただきます。

先生からの説明もあります。あらかじめ予約システムで面会のご予約をお取りください。
お仕事の関係等で面会にいらっしゃれない場合は電話にて報告もいたしますが、前述のように本当に入院が必要な重篤な状態な訳ですから、できるだけペットに会っていただきたいのです。

面会の意味

  • ペットに声をかけたり触っていただき、元気づけてもらう
    場合によっては飼い主さんから食事を与えていただき食欲反応や元気の改善度を評価する
  • 現段階でのペットの表情や治療反応等を飼い主様自身に確認してもらう
  • 検査等を行った場合は、その結果を逐次報告説明する
  • 獣医師と飼い主様も人と人ですから、深刻な状況であるほど顔を合わせて説明し、コミニケーションを計る
  • 予測した治療反応と異なった状況になった場合(早く良くなったり、逆にまだ改善しない等)にスケジュール変更や治療方針の変更等について早めに相談する

面会時の注意点

基本的に診察時間帯は面会可能としております。ただし、検査、処置、看護ケアの最中の場合は少々お待ちいただきます。また昼休み等の時間外も、通常時間帯での面会が不可能な場合にのみ相談にのらせていただきます。

動物が興奮しすぎてしまう場合は、短時間の面会、カメラモニタによる面会あるいは面会謝絶とする場合がありますが、理由・状況は必ず説明いたします。大人数での面会は、他の動物が興奮する場合もありますのでご遠慮下さい。ケージの開閉や、食事をお持ちいただいた場合には、まずスタッフに確認を取って下さい。

食事について

特別な場合を除いて、まずは食事を食べてもらうことがすべての基本と言えます。
点滴でも栄養カロリーは補えるように思われがちですが、その栄養的意味合いはごくわずかです。また、動物はまず口から物を摂取して、咀嚼してから胃に物が入り、順次腸が動いて消化していくという行為が体全体のバランスを整えるのに非常に大切な役割を果たしています。ですから、理想的な病院食もいいのですが、病気による食欲の減退時や入院による緊張状態の場合には、普段食べなれた食事をお持ちいただくことをお願いする場合もあります。

検査について

当院で行われる院内検査には次のようなものがあります。

  • 身体一般検査(視診、聴診、触診、体重測定、体温測定)
  • 血液一般検査
  • 血液生化学検査
  • 検査キットによる犬フィラリア成虫抗原検査、猫エイズ/猫白血病ウイルス検査、犬パルボウイルス抗原検査、膵外分泌機能検査
  • レントゲン検査
  • 超音波検査
  • 心電図検査
  • 糞便検査
  • 尿検査
  • 針生検による細胞診断検査
  • 皮膚検査及び真菌培養検査

外注検査

当院で行われる外注検査には次のようなものがあります。

  • 特殊ホルモン検査
  • 特殊生化学検査
  • アレルギー検査
  • 病理組織診断検査
  • 細菌培養同定検査
  • 薬剤感受性検査
  • 結石分析検査 等

手術に関する注意事項

当院では、動物病院ではまだ珍しいセボフルランという吸入麻酔薬や7項目を同時に測定モニタリングできる患者監視モニター、緊急時に対応できる人工呼吸器や緊急カートなどを準備して可能な限りリスクを減らすように努めています。逆に非常に危機的状況における手術の場合には、あらかじめ十分な説明を行います。

手術前検査について

動物の場合、手術を行うためにはほとんどの場合で全身麻酔を行います。ですから手術に危険性がないか?麻酔に十分耐えられるか?を客観的に評価するために術前検査を実施します。

手術の予約と手術前の準備について

一部の緊急手術を除いて、手術は基本的に予約制となっています。
通常、計画的な手術や全身状態が安定しているペットでは、手術に際して当院の推奨する伝染病の予防接種と外部寄生虫の駆除予防が必要となります。

絶食

食事については、前日の夜9時以降は与えないようにして下さい。
食べ残しがあれば片付けるようお願いいたします。 これは手術の前後で嘔吐しないように胃の中を空の状態にする必要があるためです。絶食処置は最も重要なポイントですので徹底して下さい。 飼育状況等により絶食が出来ない場合は、事前にご相談下さい。継続治療薬服用中のペットについても、事前の手術計画で説明いたします。

絶水

当日朝7時までお水を与えていただいて構いません。
7時以降は下げてください。

これらも、事前の手術計画時に説明いたします。

排尿排便・散歩など

排尿排便はできるだけ済ませてからご来院下さい。散歩に関しては軽めにお願いします。

来院時間

当日手術の場合は、朝9時から10時までに来院お願いします。
お預かり前に最終チェックを行います。さらに点滴注射などの必要な処置を行い、手術前に全身状態を整えます。また、追加の検査が必要な場合はそれらも術前に行い、それらも含めて飼い主様に了解いただき手術となります。

疼痛管理(ペインコントロール)について

ペインコントロールという言葉をご存知でしょうか?
当院では、人間同様に動物にも痛みやストレスを感じにくい治療を心がけています。一昔前は、動物は手術の後も痛がらない等といったデマが流れていましたが、最近は獣医療でも痛みの軽減を常に心がけるのが常識になっています。そのため、その手技だけでなく注射薬や内服薬の開発など様々な部分で進歩してきています。

ペットが痛い思いをしているのを見るのは、飼い主様にとっても我々にとっても辛いものです。実際、痛みが治療の妨げにもなってしまう事もあるので重要な問題と考えています。

疼痛管理の実際

  1. 手術前の鎮痛処置
    手術手技によって生じる炎症が発生する前から消炎鎮痛剤などにより術前鎮痛(先制鎮痛)を行います。
    以前は副作用の問題等がありましたが、最近は安全に使用出来る鎮痛剤が開発され、ほとんどの手術で実施する様にしています。
  2. 麻酔による鎮痛
    注射麻酔薬を選択する際に、手術内容から疼痛のレベルを予測して鎮痛作用の強い麻酔薬を選択したりします。
  3. 手術中の鎮痛処置
    必要に応じて、局所での神経節ブロック麻酔や浸潤麻酔も併用します。また、覚醒直前に鎮静鎮痛剤を投与して、長時間の鎮痛を維持する場合もあります。
  4. 術後の鎮痛処置
    手術内容と疼痛レベルに応じて、数ある鎮痛剤から適切な種類や投与量を選択して処方し、苦痛を早期に和らげる事で食欲や元気を回復させ、治療が早まるように提案します。
    また、当院では薬物療法以外にも、半導体レーザーを利用した副作用の無い疼痛管理にも力を入れています。

まとめ

痛みをうまくコントロールしてあげることで、術後も動物は鳴き続ける事もなく、数時間後には術前と変わらない表情になり、散歩に行くこともできます。このように痛みを和らげることで、動物達にとっての精神的ストレスをずいぶん軽減することができます。

また、苦痛を早期に和らげる事で食欲を回復させ、結果的に治療を早める作用もあります。 実際、ペインコントロールを行わない場合だと、手術後の痛みの記憶がトラウマとなり病院嫌いになってしまうことも少なくなく、その後の通院時も多大な負担となってしまいます。また、痛みを訴えたり、沈痛な表情のペットを見ていると、飼い主さんまで暗い気分になり辛くなってしまいますよね。

以上のような理由で、当院では、痛みのコントロールを重要なものと認識し、ペインコントロールを積極的に行っております。また、手術以外の場合に置いても、痛みの少ない注射薬の選択、消毒液や点眼液、耳洗浄液、皮下点滴液の加温、適切な投薬方法の指導など、日常診察の中で常に動物にとっての苦痛やストレスを最小限にできるよう、スタッフ一同考えて行動しています。ご相談下さい。

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