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静岡県磐田市上岡田942-4

猫の診察について

猫の予防スケジュール、避妊去勢の話を紹介しています。

猫の伝染病予防接種

特に猫では、一見病気を持っていないようでも、実際には不顕性感染として猫白血病ウイルスや猫エイズ、猫伝染性腹膜炎ウイルス、トキソプラズマ、ヘモバルトネラ症などを保有し、直接的あるいは間接的に病気をうつし続けるキャリアとなっているケースが非常に多く見られます。

磐田近郊では、上記のような外観上無症状で病気を保有している猫も非常に多く、他の病気や怪我で強いストレスにさらされた際に発症し、死に至るケースも珍しくはありません。

子猫が2匹眠っている写真猫の伝染病の多くは、現在、特効薬と言われるものは少なく、発症すると治療するのに多大な時間と費用を要するケースがほとんどです。一部の伝染病では、発症後では治療自体が不可能なものもあります。

そこで、感染させないようにしたり、感染しても症状が軽く済むようにできるワクチンが重要になるわけです。残念ながらすべての伝染病にワクチンが存在するわけではありませんが、室内のみで暮らしていて他の猫に接触しないでも感染する可能性のある病気は、ワクチンで予防できます。また外に出る猫で保有率の高いウイルス疾患のうち、白血病ウイルスに関してはワクチンがあります。

生活スタイルに応じて必要なワクチンを選択し、予防できる病気はしっかりと予防してあげましょう。

ワクチン

伝染病混合ワクチン
  • 3種混合ワクチン
    猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
  • 6種混合ワクチン(3種混合ワクチンに以下のものが加えてあります)
    猫白血病ウイルス感染症・猫クラミジア症
  • 猫エイズワクチン(猫免疫不全ウイルス感染症ワクチン)
    猫免疫不全ウイルス感染症
    ※6種は打つ前に必ず検査が必要になります。
予防接種スケジュール
  • 生後2ヶ月齢前後:初回混合ワクチン
  • 生後3ヶ月過ぎ:2回目の混合ワクチン
    通常、初回ワクチンから1ヶ月後に実施します。初回ワクチンが非常に早期の場合は、さらに1ヶ月後に3回目の混合ワクチン接種を推奨します。
  • 以後1年毎:混合ワクチンの追加接種
  • ワクチン未接種の成猫:初年度に1ヶ月間隔で2回の混合ワクチン接種。その後1年毎の追加

フィラリア

犬糸状虫(フィラリア)症というのは蚊によって媒介される寄生虫疾患で、その名が示す通り本来は犬の病気です。
これまで猫はフィラリアの通常の宿主にはならないと考えられていました。
理由は、診断が難しく発見が困難なためです。しかし、最近の研究では猫フィラリア症はこれまで考えられてきた以上に各地に拡がっていると報告が増えています。
犬のフィラリア感染率が高い地域では、猫の感染率も高くなっています。

予防薬の種類

 

  • 皮膚滴下(スポット)タイプ
    滴下タイプは2種類あります。
    フィラリア、ノミ、疥癬の抑制、鉤虫・回虫の駆除ができるものと、寄生虫に対応している、オールインワンタイプの2種類です。
    ノミの駆除予防も同時に行えます。
    ※猫は当院では滴下タイプのみです。
投薬スケジュール

生後2ヶ月齢以降の5月~12月までの8ヶ月間。月に1回投与が必要です。
犬のような感染検査ではほとんど検出できませんので、血液検査等は実施しません。症状についての質問と身体一般検査で感染の有無を推測します。通常で感染がみられれば、ほぼ何かしらの症状(咳、呼吸困難、運動不耐性、食欲不振や体重減少など)が存在しますので、これら異常が見られればほぼ感染はないと推測できます。ここが犬と違うところです。

ノミ・マダニ

ノミやマダニの感染は、かゆみだけではなく様々な被害をペットにもたらします。
例えば激しいかゆみによる精神的なストレス、アレルギー性皮膚炎、寄生虫(サナダムシ)の媒介、ライム病、バベシア症の伝播など様々です。 また室内犬等がノミの寄生を受けると室内にノミの生活サイクルが出来上がり、人間が刺されるといった事も起こってきます。

予防薬の種類

現在ではほとんどが皮膚に垂らすだけの滴下タイプになっています。またフィラリア予防薬に含まれているタイプもあります。当院では主ににマイフリーガードという製品を使用しています。
前述にも述べたように、フィラリアも予防ができるレボリューリョン、ブロードラインといった製品もあります。
その子その子の用途にあった予防をしています。

よく似たような滴下タイプの製剤が市販品で販売されていますが、獣医師のレベルでみれば有効性は低く、逆に副作用を示すケースをよくみかけます。ご注意下さい。

投薬スケジュール

一般的には3月から12月を重要予防期間としています。

その個体の飼育環境やアレルギー等の慢性的な皮膚疾患をもっているか、また使用する製品によって投薬スケジュールは異なります。その子に併せて相談したいと思います。

基本的に毎月となっています。

去勢・避妊

不妊手術(去勢,避妊手術)については、様々な考え方があると思います。
通常ほとんどの動物病院では不妊手術を積極的に勧めています。動物の生殖機能を止めるという行為は、本来あるべき姿を変えてしまう訳ですから、その意味合いを理解 / 考えもせず行うことはナンセンスな話だと思います。しかし、動物病院側が不妊手術を勧めるにはきちんとした理由があります。まずはその事を理解いただく事が大切であると考えます。

当院では、こちら側から積極的に手術を勧めていく方針は取っておりませんが、生活アドバイスの中や、不妊手術の相談を受けた際にメリット / デメリットを説明しています。

不妊手術の時期

季節や年齢に関わらず、手術自体はいつでも可能です。
年齢や基礎疾患の有無によって麻酔のリスクは異なります。早期の不妊手術では、通常4ヶ月から6ヶ月齢で実施します。

手術の目的とメリット
  • 繁殖の防止
    不妊手術の最大の目的は不要な繁殖を防止する事です。その中には望まれないが故に不幸な扱いを受ける動物も問題もありますし、繁殖による伝染病の拡大といった事も含まれます。
  • 行動的な問題、飼育上の理由
    雄であれば、攻撃性や逃走癖、マーキング、などの問題行動をある程度抑制できます。さらにそれによって付随するトラブルを未然に防ぐ事にもつながります。
    雌であれば、外陰部からの出血で室内が汚されたり(犬)、鳴き声で眠れないといった事(猫)もなくなります。また、発情時に体調を崩すことも無くなり飼育しやすくなります。交配時の伝染病の伝播も防ぐ事ができます。
  • 病気の予防
    雄では、精巣腫瘍や性ホルモン関連疾患、前立腺疾患、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫等。雌では、子宮蓄膿症を含む子宮疾患、卵巣腫瘍や卵胞のう腫、乳腺腫瘍(犬のメス)等。中でも犬の乳腺腫瘍は初発情前に避妊手術を行う事で発生率を抑えられると言われています。その他にも、現在患っている疾患の安定や治療の目的で実施される場合もあります。

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